April 21, 2025

裏側矯正の費用(値段)や相場は?舌側矯正が高い理由や安くする方法

裏側矯正(舌側矯正)は、目立たずに歯列を整えたいと考える方に人気の矯正方法です。

しかし、裏側矯正は同じワイヤー矯正の表側矯正よりも「費用が高い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、裏側矯正の費用や相場、治療費が高くなる理由、さらには費用を抑える方法について詳しく解説していきます。

裏側矯正を検討中の方や費用面で不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

裏側矯正(舌側矯正)の費用の相場

裏側矯正は他の矯正方法と比較して費用が高い傾向にありますが、その相場は地域やクリニックによって異なります。

裏側矯正の費用の目安は全体矯正で、100万円〜170万円、部分矯正で40万〜70万円ほどです。

裏側矯正の特徴は、ブラケットやワイヤーが歯の裏側に取り付けられるため、外からはほとんど見えない点です。

特に社会人や目立つ仕事をしている方に選ばれることが多く、見た目の美しさを保ちながら矯正を行うことが可能です。

しかし、他の矯正方法よりも費用が高い傾向にあります。

裏側矯正の費用が他の矯正方法に比べ高くなる理由に関しては後のど解説します。

他の矯正との費用の違い

裏側矯正が他の矯正方法に比べて高い」

表側矯正

表側矯正は裏側矯正に比べて一般的に費用が低く、費用目安は全体矯正で60万〜120万円、部分矯正で30万〜60万円ほどです。

表側矯正方法は、ブラケットとワイヤーが歯の表面に取り付けられるため、裏側矯正に比べて装置の製作と調整が容易です。その結果、費用を抑えられるとともに、広く普及しています。

しかし、矯正装置が目に見えるため、見た目の面での配慮が必要になります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正も裏側矯正と比較すると費用は抑えられる傾向にあり、費用目安は全体矯正で60万〜100万円、部分矯正で10万〜40万円ほどです。

マウスピース矯正の特徴は取り外し可能な点や、透明なマウスピースを用いて徐々に歯を動かしていくため、日常生活において矯正装置が目立ちにくいという点があります。

取り外し可能なため、食事や歯磨きがしやすく、口内衛生を保ちやすいですが、マウスピースの自己管理が必要だったり、マウスピースを定期的に新しいものに交換する必要があるため、その費用が加算される点を考慮する必要があります。

裏側矯正が他の矯正方法と比べて高額な理由

ここからは裏側矯正が高額である理由を解説していきます。

裏側矯正が他の矯正方法と比べ高額になる理由は主に以下の通りです。

それぞれ順番に解説していきます。

オーダーメイドの矯正装置を使用するため

各患者の口腔内状態に合わせてカスタムメイドされるため、製作コストが高くなります。

そのため、、一般的な表側矯正やマウスピース矯正と比較して、高額な費用が必要となります。

特に、矯正装置の精密な製作は専門的な技術を要するため、それに伴うコストが費用に反映されます。

1回の治療時間が長いため

裏側矯正は技術的に繊細な作業が必要とされるため、1回あたりの治療時間も長くなりがちです。

歯の裏側への装置の装着や、外した際に次の位置決めを厳密におこなったり、ワイヤー調整に時間がかかる事がり、医師やスタッフの労働時間が増加し、それが治療費に影響を及ぼします。

治療に高い技術力が必要なため

矯正歯科医師の高度な技術が求められるため、その分治療費も高価になります。

特に、裏側矯正は歯の裏面に微細な調整を加える必要があり、高い専門性と経験が必要です。これが他の矯正方法と比べて費用が高くなる理由の一つとされています。

裏側矯正の費用を抑える方法

裏側矯正は他の矯正方法に比べて一般的に高額ですが、いくつか費用を抑える方法があります。

それぞれの内容を順番に解説していきます。

トータルフィーシステムを採用しているクリニックを選ぶ

トータルフィーシステムは、「総額固定料金制」の事で、トータルフィーシステムを提供しているクリニックでは、治療の全費用が初めに明確に示されます。

そのため、治療中に予期しない追加費用が発生するリスクを避けることができ、全体的な費用を把握しやすく、予算管理がしやすくなります。

食事内容や通院頻度を守る

歯科医の指示に従って適切な食事を心掛け、定められた通院スケジュールを守ることで、治療期間の延長を防ぎ、結果的に費用を抑えることが可能です。

規則正しい生活は治療の成功にもつながります。

部分矯正・ハーフリンガル矯正を検討する

上の歯だけ裏側から、下の歯を表側から矯正する「ハーフリンガル矯正」は、全体矯正に比べて費用を抑えられる場合があります。

歯並びの一致部分のみ気になる場合などは「部分矯正」にすることで費用を抑えることができます。

症状や自身の希望を医師としっかり話し合い矯正方法を選択することが大切です。

医療費控除の制度を活用する

年間の医療費が一定額(1年間に支払った医療費が10万円)を超える場合、医療費控除を利用することができます。

支払った医療費の一部が税金から戻ってくるため、実質的な負担を軽減できます。ただし、確定申告の際に医療費の領収書と診断書を一緒に税務署に提出する必要があるため、領収書の保管が必要です。

モニターを募集しているクリニックを選ぶ

矯正治療のモニターとしてクリニックに参加することで、通常よりも割安な治療費で矯正を受けることができる場合があります。

ただし、顔写真や氏名が掲載される場合もあるため、考慮が必要です。

裏側矯正のメリット

裏側矯正は見た目の影響が少なく、機能的なメリットも多いです。

ここからは、裏側矯正のメリットを5つ解説していきます。

目立たずに矯正治療が可能

裏側矯正はブラケットやワイヤーが歯の裏側に装着されるため、外からはほとんど目立ちません。社会活動や日常生活において、矯正治療を気にすることなく過ごすことができます。

虫歯になりにくい

矯正装置が歯の裏側にあるため、食べ物の残りやプラークの蓄積が少なく、虫歯になりにくいという利点があります。また、表側矯正に比べて歯磨きがしやすいことも、このメリットに寄与しています。

スポーツ時などに口腔内を傷つけにくい

歯の裏側に装置があるため、スポーツをしていても外部からの衝撃で口内を傷つけるリスクが軽減されます。活発な活動をしている人にとっても安心です。

舌癖の防止につながる

裏側矯正は舌が装置に触れることが少ないため、無意識のうちに舌を使って歯を押す癖が改善されることが期待できます。

歯の表面のエナメル質が傷つきにくい

表側にブラケットがないため、歯を磨く際にブラケットによる摩擦が少なく、歯のエナメル質を守ることができます。

関連記事:裏側矯正のメリット・デメリットとは?注意点や向き・不向きな人を解説

裏側矯正のデメリット

裏側矯正には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも理解しておく必要があります。

ここからは裏側矯正のデメリットを4つ解説していきます。

料金が高額

裏側矯正は高度な技術とカスタマイズが必要なため、他の矯正方法と比較して費用が高くなりがちです。しかし、その費用に見合うだけの価値はあります。

一時的に話しづらくなる

特に治療の初期には、装置が舌に触れることで話しにくさを感じることがあります。しかし、これは時間が経つにつれて改善されます。

歯磨きが難しい

装置が裏側にあるため、特に初期は歯磨きが難しく感じるかもしれません。しかし、適切な指導と慣れによって、日常のケアは問題なく行えるようになります。

表側に矯正装置がつく可能性もある

症状によっては、裏側だけでなく表側にも一時的にブラケットを設置する必要があるかもしれません。これにより、一時的に見た目の影響が出ることがあります。

裏側矯正の治療期間・通院頻度

裏側矯正の治療期間と通院頻度は、個々の症状や治療計画によって大きく異なりますが、一般的なガイドラインは存在します。

治療期間

裏側矯正の平均的な治療期間は1年半から3年です。症状の重さや治療の進行度によって前後することがあります。

通院頻度

治療初期は比較的頻繁に通院が必要ですが、状態が安定すればその頻度は減少します。通常は月に1回から2回の訪問で十分です。

裏側矯正(舌側矯正)の費用(値段)についてのまとめ

裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側に装置を装着して表からほとんど見えない点が大きな魅力です。一方で装着や調整に高度な技術を要するため、表側矯正と比べると高額になりがちです。

症例やクリニックの方針によって金額は変動し、部分矯正を組み合わせれば負担を抑えられる場合もあります。

治療前には見積もりや追加費用をしっかり確認し、複数の医院を比較検討して納得のいくプランを選ぶことが大切です。

「矯正治療は費用や通院期間が心配…」と迷っている方へ。

DDクリニックでは無料検診で現在の歯並びや治療方法について詳しくご説明し、費用や期間の目安もご提示いたします。

専門的な知識をもとに、あなたに合った治療計画を一緒に考えましょう。

軽度〜重度の歯並びにも対応可能なので、まずは無料精密検診でお悩みをご相談ください。

一覧にもどる